万葉ステークス(2026年) 回顧と反省《デブ猫競馬》


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京都芝3000m / 天候:晴 / 芝:良

【予想と結果の比較検証】

■ 予想の主眼としていた「5番 アクアヴァーナル」の本命視は、結果として正解でした。しかし、2着に入線した「9番 ヴォランテ」を高く評価しきれなかった点に、分析の余地が残ります。

『印と実際の結果』
種別 予想馬 結果 着差
本命 5 アクアヴァーナル 1着 -
対抗 2 ブレイヴロッカー 3着 5馬身 + 1 1/4
特注 4 メイショウブレゲ 7着 -
推奨1 8 ペプチドソレイユ 8着 -
推奨2 7 ミクソロジー 4着 -
■ 本命馬が勝利した一方で、対抗以下の馬たちが「極端な上がり勝負」に対応しきれず、着差を広げられた点は重い事実として受け止める必要があります。特に、スタミナ重視で選定した推奨馬たちが、最後の直線でのスピード勝負で屈した要因を掘り下げます。

『展開予想と実際の差異』

■ 予想時点では「3000mという長距離特有の、中盤からの持久力勝負」を想定していました。しかし、実際の展開は、逃げたミクソロジーが主導した「超スローペース」からの「究極の瞬発力勝負」へと変貌しました。

『ペース判断の検証』 ■ 1000m通過が64.5秒、2000m通過が130.4秒という、長距離レースとしても極めて遅い流れでした。これにより、本来であればスタミナを削られるはずの道中で全馬が余力を蓄えてしまい、残り1000m、特にラスト400mでのスピード能力だけが問われる形となりました。

■ 想定では、淀の坂での高低差を利用した「持久戦」を想定していましたが、現実は坂を下り切るまで誰も動かず、直線の平坦部分と坂の終わりの加速だけが勝敗を決しました。この「動き出しの遅さ」を読み切れなかったことが、スタミナ寄りの評価をしていた馬(4番、8番など)が伸びあぐねた最大の要因です。

『各種評価指標と実際の結果』

『消し要素の多い馬(上位8頭)の分析』 ■ 上位8頭のうち、年齢や過去の走破時計から「消し」に近い判断をしていた馬の中で、6番ダンディズム(10歳)が5着まで追い込んだ点は驚きでした。スローペースだったことで、高齢馬にとってもスタミナの負担が小さく、最後の瞬発力に全エネルギーを注げたことが好走の要因と考えられます。一方で、斤量が重かった上位人気馬は、この瞬発力勝負で「反応の遅れ」を露呈しました。

『不安要素の少ない馬(上位5頭)の分析』 ■ 不安要素が少ないと評価した5番アクアヴァーナルは、期待通り52kgの軽量を活かして最速の反応を見せました。しかし、2番ブレイヴロッカーについては、56.5kgという斤量がこの「11.0秒」というラップを刻む極限の加速局面において、わずかな足枷となった感があります。

『期待値が高い馬(上位5頭)の分析』 ■ 期待値として注目した9番ヴォランテが2着。この馬の評価を見誤った背景には、過去の長距離戦での実績不足がありました。しかし、今回の「中盤が緩んでの瞬発力勝負」は、本質的にマイルから2000m級のスピードが問われるレースになっており、距離適性以上に「絶対的なスピード」の重要性を見誤っていたと反省しています。

『なぜ差が生まれたのか:因果関係の整理』

■ 勝利したアクアヴァーナルの勝因は、単純なスタミナではありません。以下の因果関係が重なった結果です。

1. 斤量の利: 52kgという軽さは、静止状態に近いスローからトップスピードへ引き上げる際の「加速コスト」を最小限に抑えました。
2. ポジションの利: 2番手という位置は、逃げ馬が作った超スローの恩恵を最も受けつつ、他馬に邪魔されず追い出せる「最短かつ最速」の特等席でした。
3. ラップの特殊性: ラスト2ハロン目に出た11.0秒という時計。これは3000mのレースのそれではなく、完全に「マイル戦」の質です。

■ 逆に対抗馬たちが敗れたのは、この「マイル的加速」への準備ができていなかったことにあります。長距離馬としてスタミナを温存しすぎた結果、加速のピークを後ろに設定しすぎてしまい、前で楽をしていた馬を捕まえる物理的な距離が足りなくなりました。

『実力以上の走りを見せた馬の評価』

『7番 ミクソロジー』 ■ 4着に粘り込んだミクソロジーは、斤量56kgを背負いながら自らスローペースを作り、自分の土俵に持ち込みました。瞬発力勝負では分が悪いはずですが、極限まで後続を惹きつけた勇気ある逃げが、掲示板確保に繋がりました。
次走への指針: 今回のようなスロー専科ではなく、本来はもっとタフな展開で真価を発揮するタイプです。次走、ペースが流れるようなら、スタミナを活かした押し切りが狙えます。

『9番 ヴォランテ』 ■ 1着馬と同じ上がり33.8秒を記録。56kgの斤量を背負いながら、1番人気馬と同等の末脚を使えた点は高く評価すべきです。
次走への指針: 距離への不安が払拭された今、阪神や東京のような長い直線でも十分戦えることを示しました。スローペースの瞬発力勝負なら、重賞クラスでも軽視禁物です。

【反省点と次回のレース予想への活用】

■ 今回の最大の反省点は、「長距離=スタミナ勝負」という固定観念に縛られすぎたことです。京都の芝コースが良好な場合、今回のような「究極の上がり勝負」になる可能性を、馬場状態からもっと敏感に察知すべきでした。

教訓1: 長距離戦においても、ハンデ戦であれば「軽量馬によるスロー加速」の破壊力を重視する。
教訓2: 逃げ馬の構成(今回は強力な逃げ馬が不在)から、超スローの可能性が高い場合は、スタミナ値よりも「上がり3Fの実績」を優先順位の上位に置く。
教訓3: 騎手心理として、京都3000mは「早仕掛けを極端に嫌う」傾向があることを、展開シミュレーションに組み込む。

■ 誠に恐縮ながら、今回の結果を真摯に受け止め、次回は「距離適性」と「展開によって求められるスピードの質」の両面から、より精度の高い分析を追求してまいります。